FOOD JAPAN SUMMIT フードジャパンサミット 
2025年11月25日(火曜日)10:00~18:00(PARTY18:30〜)@宮崎県宮崎市MOCイベントスペース

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こちらよりお申し込み出来ます。

国内外の食・飲・農業界のトップリーダーが宮崎に集結!
基調講演、パネルディスカッション、ネットワーキングパーティを通じて、地方創生につながる新たな商流や商談、事業連携を創出するビジネスカンファレンスです。

地産地消の次へ。宮崎から“地産外商”への挑戦

「地元で作って、地元で食べる」——
これは食の安全や地域経済の観点から極めて重要です。
しかし、人口減少や市場縮小が進む今の日本では、それだけでは持続可能とは言えません。

そこで注目されるのが、「地産外商」という発想です。
宮崎で育てた食材を、県外・海外へ積極的に届けていく
“地産地消”から“地産地商”へ。今、宮崎の農業はそのフェーズに入りつつあります。

宮崎の「外」にある市場

1. 都市圏・大消費地への出荷

東京・大阪・福岡などの大都市圏には、宮崎産の食材を求める飲食店、百貨店、スーパーが多数あります。
特に、「宮崎牛」「完熟マンゴー」「日向夏」「きんかん」「ピーマン」などはブランド力が高く、贈答や高付加価値商品としてのニーズも根強い。

自治体やJA、商工団体などによる「アンテナショップ」「物産展」「ふるさと納税」なども、消費者とのタッチポイントとして重要な役割を果たしています。

2. 海外輸出と“農の国際化”

宮崎県は農産物の輸出にも力を入れています。

特に以下の品目が輸出の主力となっています。

  • 宮崎牛(香港、台湾、シンガポール、アメリカ、EU等)

  • 完熟マンゴー(台湾、香港、東南アジアなど)

  • 国産キャビア(アメリカ・中国・EU)

  • 日本茶や柑橘類(世界は抹茶ブーム・・欧米・中東・ASEAN圏)
    輸出額は年々増加しており、農水省の「輸出拡大戦略」のモデル地域にも選ばれた実績があります。しかし、輸出は決して簡単ではありません。

  • 検疫や残留農薬の国際基準(GAP、HACCPなど)

  • 安定供給体制

  • 輸送・冷蔵インフラ

  • 海外マーケティング・現地販路の確保

こうしたハードルを乗り越えながら、
民間企業・生産者・行政が一体となって“農業のグローバル展開”を模索しています。
今回は、農林水産省 九州農政局 小野寺局次長のご登壇をご用意しています。

外を向くことで、内の価値が見えてくる

「地元の人にとって当たり前の食材が、他所では“特別”になる」
これが、地産外商の一つの醍醐味です。

例えば、東京のフードショーで見た「日向夏のマーマレード」は、1瓶1,500円で販売されていました。
ある台湾の百貨店では、宮崎産マンゴーが1個15,000円以上で販売されていたこともあります。

単なる価格の話ではなく、それだけの物語性・品質・地域性が評価されているということ。

地元にとっては“普通”の作物も、「誰にどう届けるか」で新たな価値が生まれる。
だからこそ、地産地消と外商は対立軸ではなく、両輪であるべきなのです。


宮崎が目指す、農と食の“ハイブリッドモデル”

これからの地域農業に求められるのは、単一モデルではありません。
自給と外商、地域消費と輸出、それぞれの強みを活かしたハイブリッド戦略です。

宮崎県では既に以下のような動きが始まっています。

  • 地場食材を全国の大手飲食チェーン店へ展開し観光へ繋げる(食と観光の連携)

  • 商工・農業連携による加工品開発・6次産業化

  • 若手生産者によるD2C(Direct to Consumer)型販売

  • オーガニック認証・GAP・輸出認証取得支援

  • 世界農業遺産や日本農業遺構認定地域のストーリーブランディング

これらは、単なる“農業政策”ではなく、「地域経済の生態系づくり」でもあります。


あなたが選ぶその一品が、地域を支える

私たち消費者にできることは、実はとてもシンプルです。

  • 県産品を選ぶ

  • ふるさと納税で地域を応援する

  • 観光先で地場食材を味わう

  • 国産/地域産を“ちょっと意識”して買い物する

「消費は投票だ」とよく言われますが、それは農業・地域経済でもまったく同じ。
あなたの選ぶその一品が、宮崎の未来をつくっているかもしれません。


宮崎発・次なる挑戦に注目を

地産地消の先へ。
輸出の先へ。
そして、地域に根差した“食の循環経済”へ。

日本の食の未来を考えるとき、宮崎県はきっとひとつのヒントになります。
そしてこのフードジャパンサミットからも多くのヒントが隠されてます。
都市と地方、内と外、生産者と消費者。そのすべてをつなぐ挑戦を登壇者と一緒にお話をして
次の未来・ビジネスへ繋ぎましょう。

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