「地域の畑と食卓をつなぎ、安心・安全な冷凍野菜を安定的に届ける」
農業と福祉の視点を併せ持ちながら、食の安全と働く人の幸せを両立させる経営を目指す。
◯プロフィール
農業生産法人イシハラフーズ株式会社 代表取締役社長(本社 宮崎県都城市)
冷凍野菜製造(自社ブランド、OEM提供)、食の安全・トレーサビリティDX、地域雇用・働き方改革 大学卒業後、社会福祉士として福祉の現場でキャリアを積む。
2011年の東日本大震災の復興支援活動を契機に「食と人を支える仕事」へ意識が向かい、家業である冷凍野菜専門会社イシハラフーズに加わる。
2021年、父の後を継ぎ二代目社長に就任。伝統を守りながらも、積極的にDXや働き方改革を導入し、会社の持続的な成長をけん引している。
<主な取り組み>
○大規模農業×冷凍加工の一貫体制
約270ヘクタールの農地を所有し、総作付面積は約500ヘクタール。ほうれん草・枝豆・ごぼうなどを自社で栽培し、年間2,000トン以上の冷凍野菜を全国の生協などに供給。畑から冷凍工場まで一貫した体制により、安定した品質と供給力を実現している。
○食の安全・残留農薬検査センター
自社に残留農薬検査センターを設置し、日々の検査体制を整備。特別栽培基準や有機栽培にも取り組み、「安心して食べられる冷凍野菜」を担保する仕組みを社内完結で構築している。
○トレーサビリティDXの実現
畑の作付け計画から収穫・冷凍加工・袋詰めに至るまでを一元管理し、畑での作業履歴や農薬・肥料内容、いつ加工された野菜かなどを追跡できる仕組みを整備。
食の安全を担保するだけでなく、消費者や取引先に「見える安心」を提供している。
○製造力の強化
最新の光学色彩選別機やトンネルフリーザーなどの設備投資を通じて製造能力を拡充。
収穫の波や急な需要にも対応できる瞬発力のある製造ラインを構築し、安定供給を実現している。
○働き方改革の推進
出退勤や休日の柔軟な運用を目指し、年間休日数の増加や世代交代に向けた採用・教育を進めている。肩書きを持たずに全員で情報を共有しながら、現場感を大切にする組織づくりに取り組んでいる。
石原祥子 - Shoko Ishihara
B04 Session
農業生産法人イシハラフーズ株式会社 代表取締役社長
石原祥子
石原祥子 - Shoko Ishihara
B04 Session
農業生産法人イシハラフーズ株式会社 代表取締役社長